今回のイギリススタディツアーは、市川房枝記念会女性と政治センター企画・主催、テーマは「議会制民主主義・福祉・女性参政権100年を学ぶ」。参加メンバーは、現・元国会議員、地方議員、女性運動に関わる多士済々20人、実に楽しくエンパワメントできそうです。
イギリス初日、7月19日は、マンチェスターでパンクハースト・センター見学。「女性に参政権を」と参政権運動を牽引したパンクハースト一家が住んでいた家であり、女性社会政治同盟(WSPU)の最初の会合が開かれた場所であり、この運動は「サフラジェット」と呼ばれています。。昨年公開された映画「未来を花束に」は、この運動を描いています。
WSPUは世論喚起のために戦闘的な戦術をとり、多くは投獄され、牢獄で女性たちは政治犯の扱いを求めてハンガーストライキを始めたが、強制摂食などの残酷な手法がとられるようになりました。世論の批判を浴び、強制摂食は中止されました。
1918年、一部の女性に参政権が与えられましたが、男性と平等の選挙権を女性が獲得したのは1928年のことです。
まさに血のにじむような、時として命をも投げ出して獲得された女性参政権。現代の私たちはその意味を充分認識せず、簡単に棄権することは許されないとの思いを深くしました。