国際女性デー石川県集会
「女性への暴力を許さない社会の実現のために」
講師 佐藤 香さん(パープルユニオン執行委員長、女性と人権全国ネットワーク共同代表)
佐藤さんは、セクハラ被害に遭い精神疾患を発症し労災申請するも門前払い、労災行政訴訟を起こして勝訴するまでの12年間の闘いについて語られました。
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セクハラ被害による精神的な後遺症で再就職できず自殺未遂も少なくないということで、改めてその被害の深刻さを知りました。
セクハラは性暴力であり、働く権利だけでなく生存権や人格権も侵します。
通院先で目にした小さなカードで、個人加入できる女性のための労働組合「北海道ウィメンズユニオン」を知り、加入したのが退職直前。労組に加入すると会社と団体交渉ができ、職場のトラブルの改善要求が可能になると分かったそうです。
同ユニオンではセクハラ労働相談の事例を集め厚労省と交渉し、労災認定基準の見直しを訴え、ついにそれが認められたというわけです。
北海道では、ユニオンとDV被害者支援グループが一体的に活動しており、「人は必ず回復する」という理念のもと、支援者には共感をもって相談してもらい、ずっと寄り添って支えてもらった。
「つらい」という個人のつぶやきは社会の課題である、社会は必ず変わる、あきらめずに社会を変えるために共に闘おうと訴えられました。
私は閉会の挨拶で「いしかわ性暴力被害者支援センター」開設に向けた県内の動きを報告し、女性や子どもへの暴力を許さず人権が尊重される社会の実現を呼びかけました。